食べ順ダイエット、効果あり
食べる順番を変えるだけで血糖値が上がらなく、太りにくい体になります。
そんなことで?と思っているあなた!明確なグラフを見て、心底納得してください。
食べ順、効果ありです。
おかずが先でパンが後だと血糖値が低く推移
コーネル大学の論文をご紹介します。
平均57歳の16人の男女に、食事をしてもらい、食事の順番が血糖値などに与える影響を調べました。
図が小さくて見にくいかもしれませんが、一番上のグラフをご覧ください。
黄色はカーボファースト、つまり炭水化物を先に食べた群です。パンとオレンジジュースを摂取し、10分たったら、今度は鶏肉とサラダを食べる。
緑はサンドイッチ群。パンに鶏肉とサラダをはさんで、オレンジジュースと共に摂取。
青はカーボラスト群、つまり炭水化物を最後に食べた群です。鶏肉とサラダを食べて、10分たったら、パンとオレンジジュースを摂取。
黄色のカーボファースト群とサンドイッチ群は食後血糖値がぐっと高くなり、曲線下面積が大きい(放出された血糖が多い)。
一方、カーボラスト群は、血糖値のピークがゆるやかで曲線下面積も小さい。インスリン濃度も低い。これなら脂肪の蓄積が少なく、太りにくいです。
GLP-1は、インクレチン(インスリンを出し血糖値が低下、食欲中枢に働き食欲を抑える。)ですが、血糖値とインスリン濃度ほどは差はみられず。
魚もお肉も先に食べると血糖値上昇を抑える
次は、関西電力の研究成果をご紹介。
こちらは2型糖尿病患者と健常者あわせて22名(年齢30-75歳)が対象です。
この研究では、魚を食べてからお米を食べても、肉を食べてからお米を食べても、お米が先の食事に比べて血糖値の上昇が抑えられる、ということが示されました。
図を見ると、血糖値の変化に、かなり差がありますよね!
また、この研究では、理由も調べています。肉や魚を先に食べると、インクレチンが分泌され、胃の排泄が遅くなることが分かりました。だから血糖値の上昇がゆるやかなんですね。
よく噛む、硬いものを食べる、繊維質を増やす
カーボラストがダイエットに役立つことが、データから一目瞭然。
これに、ひとくち20-30回噛む、硬い食材を使う、繊維質を増やすなどを加えると、さらに痩せ体質になります。
こういう小さな積み重ねが、価値ある予防医学につながります。