膵臓がんリスクは野菜で増加?

2018.11.12 健康・美

朝から「えっ?」っていう内容でびっくりされたかもしれません。
これは国立がん研究センターが約9万人の日本人を対象として研究した結果です。

 

今日はデータの考え方をお伝えします。
膵臓がんは不明な点が多い疾患です。
このデータは長期コホート研究といい、生活習慣のリスクを洗い出す事が目的
対象者は45-74歳の男女90185人。
調べた項目は果物は17品目野菜は29品目(運動や喫煙や他の項目も調査中)
統計の定番な手法として一番少なく食べている人と一番多く食べている人を比較しました。

 

その結果果物を多く食べる人は少なく食べる人と比べて膵臓がんになるリスクが26%低かった。
一方野菜を多く食べる人は少なく食べる人と比べて膵臓癌になるリスクが30%高かった、という関係が示されました。

こうなると「野菜を食べるとがんになりやすい?」と思いますよね?
それは違います。ガン全体で見ると野菜を多く食べる方が若干がんのリスクは減ります。

 

また、膵臓がんの死亡率は男性は5位女性は3位
大事なことはこの手のデータは「現象全体の中の新たな1つの側面」ということ。
データに耳を貸しつつ極端な食事にはしらず今後のデータを待つ感じでしょうか。

私は野菜好きなので美味しくいただきます。
ちなみに果物はどのガンのリスクも低下させるようです。

糖質制限中の方は果物も減っているのでは?
朝の果物はおススメです。果物苦手な方はビタミンCをとるのもいいですね。

武藤順子

AUTHER武藤順子

運動と脳とキレイを科学する女性研究者。武藤順子予防医学研究室室長。薬剤師・体育科学博士。医薬翻訳会社経営の傍ら、経営者のダイエットコーチングもサポートしている。