必要なタンパク質量なんてわからないもの

2019.03.11 健康・美

飲み会の帰りの会話
「何をどれだけ食べれば栄養が足りるのか、把握しにくいですよね」
「そうそう、患者さんの日常も把握しにくいし、こちらからも伝えにくい」
「やたら細かい話すると嫌われるし」
「タンパク質も日本食品成分表を見ると年齢別で推奨量とか書いてある」
「そうなんですよ。計算すると体重に0.75くらいかけてますね」
「アメリカは体重に0.8かけて1日摂取量にしていたと思う」
「ネットで見ると体重と同じグラムのタンパク質をとれと」
「50㎏の人は50g」
「そこまで摂らなくても十分健康」
「アスリートはもっと多く摂っている。×1.25くらいじゃないかな」
「この前JAMA*に、タンパクを多く摂っても無駄って載ってましたよ」
「そうなんですか」
「高齢者の研究だけど、タンパクの摂取量を増やしても(0.8→1.3)、筋肉量や筋力は変わらない」
「トレーニングとの関係もあると思うけど」
「青汁だけで生きている女性もいるでしょ」
「テレビで見たことある!そうとうアミノ酸をリサイクルしてそう」
「体内での吸収、代謝、リサイクルなんて個人差大きい」
「推定平均必要量とか推奨量とかややこしい」(降りる駅に来て)
「ではまた」「おやすみなさ~い」
医師と薬剤師の会話でした。栄養のわかりやすい考え方を確立せねば

JAMA* 医学雑誌の名前

武藤順子

AUTHER武藤順子

運動と脳とキレイを科学する女性研究者。武藤順子予防医学研究室室長。薬剤師・体育科学博士。医薬翻訳会社経営の傍ら、経営者のダイエットコーチングもサポートしている。