若くても徹夜一晩 認知症

2020.01.27 健康・美

たった一晩でも徹夜をすると20代でも認知症のリスクが上がるかも
そんな論文が今年の1月にNuerologyに発表されました。

20代でも?
一晩でも?

論文は平均22歳の男性を対象。
1日目はちゃんと睡眠をとり2日目は照明をつけたままでゲームや映画鑑賞雑談などをして朝まで起きている。
そして血液中の認知症に関わる物質の濃度を測定すると
徹夜をした被検者の血中濃度が17%も上昇していたという。

 

その物質はタウ蛋白質
この蛋白質が脳内で凝集すると神経を劣化させ細胞死が進みます。

ちゃんと睡眠をとった男性はもちろん、血中濃度に変化なし。
実験結果はその解釈が難しくてですね・・・
血液中タウ蛋白質濃度が上がっても、脳内のタウ蛋白質濃度が上がっているという証明にはならないのです。
もしかして脳でたまったタウ蛋白質が代謝されて血液に排出されたのか・・
はたまた脳のタウ蛋白質が増えて血液がそれを反映しているのか・・

 

真実はいまだ霧の中ですが
ここから得るべき知見は「睡眠不足と認知症は関係がありそう」ということ!
徹夜が好きな人、いますよね、特に男性
体力があってうらやましいけれど<習慣化するのはやめたほうがいいようです。

すごい研究ですが普通の生活をしていれば大丈夫ってことです。

武藤順子

AUTHER武藤順子

運動と脳とキレイを科学する女性研究者。武藤順子予防医学研究室室長。薬剤師・体育科学博士。医薬翻訳会社経営の傍ら、経営者のダイエットコーチングもサポートしている。