社員の健康は職場の木質化から

2018.12.08

建具家具普及協議会の仕事で、「樹木の抗ストレス効果」に関するデータを予防医学の視点を交えてまとめました。楽しかったです。

この仕事はアールクロスラボの西川律子さんが企画プロデュース、草苅木工株式会社の草苅社長、札幌市立大学名誉教授の蓮見先生、宮部さん、今村さん、山本さんがチームになって進めました。

開発した商品は「自分アドレス」という「まじきり」。最近は、個々のデスクを置かず、広いテーブルで仕事をするスタイルの職場が増えています。でも、人によっては「周りの人と距離を置きた」と思っているかも。そんな時に、デスクの上におく木製のパーティションがあったらいいですね。

この商品を、2018.11.14-16にIFFTというインテリアライフスタイルの国際見本市でお披露目しました。

木の癒し効果について少しご説明します。

樹木のすぐれた鎮静効果

樹木は私たちにひらめきを与え、傷ついた心を癒やします。

樹木による癒しの科学的側面を一言でいうと「鎮静」。

木に含まれる精油は、ストレスで高まった交感神経を抑え、落ち着かせてくれます。

一方、副交感神経が高まり、緊張や抑うつなどの感情尺度が減少します。このため、集中力が高まり、疲労回復が促進。

末梢および脳血流の増加も報告されており、鎮静とリラックスの絶妙な塩梅が特徴です。

木を見るだけで癒しになる

木を見ると、張り詰めた心が、ふっとゆるみます。

木の表面には、ミクロ単位の細かい凹凸があり、これにより光が散乱して反射が弱められるため、目にやさしい。

木目の特徴である不規則な模様も見ていて飽きなません。年輪は幾重にも重なりあい、美しく不規則です。この自然界で作られた天然木に存在する「ゆらぎ」が、人の心に安らぎを与えます。

木に触れる心地よさ

子供のころ遊んだ積み木に始まり、人は木に触れることに好感を持ちます。かつて森林に立っていた木に、生き物として共感を覚えるからでしょうか。

木に触れることで血圧が下がり、木の床材の上を歩くと温かく感じます。

手で触れるとさらりと心地よく、木のほどよい吸湿性も日常生活にフィットします。

樹木の副交感神経の活性は予防医学になりえる

忙しいビジネスの現場では、ストレスを手放し、心をゆるめる時間、つまり副交感神経の活性が求められています。

しかし、昨今のオフィスシーンは、スチール製のキャビネットなどの画一化されたオフィス用品で構成され、効率を考えた幾何学的なものが多い。一日の大半を過ごすワーカーにとって果たして優しい環境なのか。

自分のストレスに目を向けていない人が多いことに、私は危機感を感じています。

ストレスを自分の弱さとして無視するのではなく、立ち止まり、見つめて、対策を立てる。この流れが、働き方改革につながります。立ち止まるためには、短くても素の自分に戻れる時間が必要。

好きな本を読む、情報を遮断し心を整える、絵を描くなど、一人一人に合った工夫が必要でしょう。

今回、制作した「自分アドレス」が、オフィスで自分の心をすくいあげるアイテムになる、そんなワクワクした気持ちでお仕事させていただきました。

展示の後ろにある女性の絵を描いた筒は、はずかしながら私が描きました。女性がストレスを手放し、のびやかに仕事をするイメージです。素敵な機会をくださった西川さんに感謝。

「自分アドレス」に興味のある方は、アールクロスラボの西川さんまでご連絡を!

続きは、木材の健康効果の相談を受けてに。

武藤順子

AUTHER武藤順子

運動と脳とキレイを科学する女性研究者。武藤順子予防医学研究室室長。薬剤師・体育科学博士。医薬翻訳会社経営の傍ら、経営者のダイエットコーチングもサポートしている。