ためしてガッテン 体重乱高下と脂肪肝

2016.10.14 ダイエット

 

ためしてガッテン(10月12日)見ましたか?
ダイエットとリバウンドを繰り返すと、まさかの脂肪肝になる?

なかなか衝撃的なダイエット番組でした。

体重の乱高下で痩せたのに肝臓が危ない?

1カ月で5㎏減量し

1か月で元に戻り・・・

糖質制限で体重を自在に減らすことを経験した人は、いつでもやせられるという自信がつき
脂肪肝という危険な落とし穴に落ちる可能性があるそうです。

脂肪肝になるメカニズムとは?

人の体には恒常性があります。
だから、急にやせると、血中と肝臓の脂肪量が急激に減り
体が「恒常性が保てていないんとちゃう?!」と危険を感じ
肝臓が脂肪を貯めはじめます。

体重が急激に減少してから1ケ月後に、肝臓に徐々に脂肪がたまってきます。

体重が減ってホッとして、沢山食べると当然、体重はリバウンドします。
肝臓は食べた脂肪をさらに貯める。

この繰り返しで、ダイエットとリバウンドを繰り返しながら、気が付いたら肝臓は脂肪でパンパン。

ダイエットが危ないわけではない

この番組のメッセージは「体重の乱高下は肝臓に脂肪がたまるから危険だよ」ということです。

ダイエットが危険、というわけではありません。

もともと減量とリバウンドを繰り返すと
徐々に筋肉が減り、脂肪の量が増えるから
基礎代謝が減少し、太りやすい体になることは知られています。

いいこと一つもないですね。

もしも脂肪肝になっていたら

肝臓の脂肪を減らす対策として紹介されていたのは意外と単純な「ウォーキングと睡眠」

夕飯後に歩くと食べた糖質が消費され、血糖値が下がります
そして、寝ている間はプチ断食になるから、肝臓の脂肪が消費される。

急に体重が下がって、喜んでいたのに肝臓の数値が悪くなったと嘆いているあなた。
こういう仕組みだったんです。
ウォーキングと睡眠、覚えておいてください。

体重が乱高下している人は、一度、肝臓の数値をチェックしてみてはいかがでしょうか。

武藤順子

AUTHER武藤順子

運動と脳とキレイを科学する女性研究者。武藤順子予防医学研究室室長。薬剤師・体育科学博士。医薬翻訳会社経営の傍ら、経営者のダイエットコーチングもサポートしている。