スポーツの本当の価値(まぜこせウォーキングサッカー)
2019年9月8日の記事です。
アグレミーナ浜松が主催する「まぜこぜスマイルウォーキングサッカー」に参加してきました。
(場所:浜松アリーナ、協賛:ジブラルタ生命)
これは、健常者と障がい者が一緒に、ウォーキングサッカーを体験するイベントです。
日本中に仲間が出来る
TOPの写真で一緒に写っている彼は、日本電動車椅子サッカー選手権MVP選手の石脇将太さん。筋ジストロフィーを患う石脇選手は「自分にもできるサッカーがあると知り、やってみたくなった」と中学部3年から始めた。(浜松の情報発信サイトより)
サッカーを始めて一番良かったことは?の質問に「日本中に仲間が出来たこと」
楽しさを分かち合う仲間がいるのは、スポーツに限らず、人生でかなり重要なこと。
サッカーの楽しさももちろん大きいけれど、石脇さんと話して、改めて仲間の大切さを感じました。
電動車椅子を体験させてもらいましたが、急加速、急停止、方向転換に気持ちが悪くなり・・・
これでボールにタイミングを合わせるのは、至難の業だと思った。
さらにアンプティサッカーにも挑戦。腰痛のあった私には厳しいの一言!
片足で全てをこなすために、全身の筋肉を使う。この杖、ロフストランドクラッチを軸足にして、振り子のようにボールを蹴る予定だったが、歩くだけで精一杯。
アンプティサッカーW杯2大会連続日本代表の若杉幸治さんの人生の話が印象的でした。
今を楽しむ
まずは彼女の笑顔をご紹介したい。初めて挑戦したウォーキングサッカーはとても楽しかったと。一緒のチームだった私も、もちろん楽しかった。
今を楽しむことは、精神の安定やうつの改善に抜群に効果がある。メンタルがダウンすると、過去や未来の比重が大きくなり「今ここ」の意識が低下する。
この日は、誰もが単純に「今ここ」を楽しんでいた。スポーツの醍醐味はここにある。
予防医学と大袈裟に考えなくても、このウォーキングサッカーを介して「副産物」として手に入る健康効果は大きい 。
お互いを理解しようとする心
このまぜこぜスマイルウォーキングサッカーを通して、ダイバーシティ&インクルージョンが体験できる。
つまり、お互いの違いを理解しようと努力し、一緒に行動する具体策を考える。
主催したアグレミーナ浜松の広報、寺田さんは、誰もが心地よく暮らせる「まぜこぜ」社会のヒントになればと話していました。
みんながみんなを思いやる世界、愛あふれる世界
この日は取材もあり、司会には手話や文字で伝える工夫がありました。
この日の障がい者サッカーの団体は、以下の通り。
- デフサッカー(聞こえない、聞こえにくい)
- アンプティサッカー「ガネーシャ静岡AFC」(上肢、下肢の切断障害)
- ブラインドサッカー「FCコレチーボ静岡」(目が見えない、見えにくい)
- CPサッカー(脳性まひ)
- ソーシャルフットボール(精神障害)
- 知的障がい者サッカー
- 電動車椅子サッカー「SFCデルティーズ」
身近にもこういうグループが沢山できるよう、応援したいと思います。
スポーツの価値
あまたあるスポーツの価値の中でも、この日感じたのは「今、自分の存在を楽しむこと。」「他の存在を受け入れ、愛すること。」
ウォーキングサッカーには、この要素がふんだんに盛り込まれている。だから温かい気持ちになれるし、この仲間がいてよかったと思えるのだろう。
是非、体験してみて下さい。