コロナ対策はビタミンをサプリで

2020.03.16 健康・美

医学の世界では「栄養」が表舞台に躍り出てきています。

3月3日東京で国際オーソモレキュラー医学会が開催されました。
この学会で、COVID-19(新型コロナ)の予防と重症化を防ぐために必要な栄養素が提示されました。

主なものは次の3つです。

ビタミンC 3g/日

ビタミンD 2000IU/日

亜鉛 20mg/日

まず、ビタミンC1日摂取量は一般的には100mgですが
感染症の場合は多く摂ることが重要です。

ある研究によると風邪症状のある学生を対象とし
感冒薬を投与した群と、ビタミンC3g/日を投与した群で
風邪やインフルエンザ症状を比較すると

ビタミンC投与群の症状が対象群よりも85%改善されたそうです。
J Manipulative Physiol Ther, 22 (8), 530-3Oct 1999

ビタミンDに関しては血中濃度が38ng/ml未満の人は
それより多い人よりもウイルス性感染症にかかる率が3倍多かったとのこと。
PLOS One 2010; 14: 5: e11088

亜鉛はビタミンCと一緒に摂ると風邪が早く治るそうです。
J Intern Med Res 2012; 40: 28-42

栄養は食事から摂りたいところですが、コロナにかからないために今は緊急時です。
とりあえずビタミンCは多めに摂っておくのが無難でしょう。

武漢大学ではCOVID-19対策として1日24gのビタミンC投与の臨床試験をするそうです。
今こそ派閥を超えて世界中の科学者で有益な議論がなされますように。

武藤順子

AUTHER武藤順子

運動と脳とキレイを科学する女性研究者。武藤順子予防医学研究室室長。薬剤師・体育科学博士。医薬翻訳会社経営の傍ら、経営者のダイエットコーチングもサポートしている。