脚気は昔の病気ではない!

2021.06.01 CONTENTS

脚気(かっけ)、ご存知ですか?
名前は聞いたことがあるけれど、どんな病気だかピンと来ない

そうですよね。
私も、昔の病気だと思っていました。

江戸時代は、裕福な階層から病人がでました。

脚気の理由はビタミンB1

江戸時代は、玄米を食べていた人々が白米を食べるようになりました。
白米は、玄米に比べて、ビタミンB1が少ないわけです。

症状は、足や体のむくみ、心不全など

今の日本人は裕福になったので、食事からビタミンB群が多く摂れるようになりました。

ところが
こんな豊かな食の時代、脚気の患者さんが時々いるそうなんです!

糖の摂りすぎがビタミンB群を消費する

どうしてかというと
実は、糖の摂りすぎで、糖の代謝に必要なB1が足らなくなるのからです。

アルコールを毎日飲む人は、ビタミンB群の吸収障害を起こし、これまた栄養不足になりがちです。

お酒を飲む前後には、ビタミンBのサプリを飲んだ方が良さそうですね。

お酒はビタミンDやミネラルの吸収も悪くなるようです。

スポーツ飲料も糖が多いので、意外と脚気の原因になりそう。ちょっと体調が悪いと、スポーツ飲料を沢山飲む人はいませんか?

現代の栄養不足は単純ではない

現代版の栄養不足は、その栄養が足らない、というのではなく
「代謝に必要な栄養が不足する」

な~るほどね~

毎日スイーツがないとダメな人は、ビタミンB群を食事で補うように。
とりあえず、お肉はしっかり食べましょう。

武藤順子

AUTHER武藤順子

運動と脳とキレイを科学する女性研究者。武藤順子予防医学研究室室長。薬剤師・体育科学博士。医薬翻訳会社経営の傍ら、経営者のダイエットコーチングもサポートしている。