ウォーキングサッカーのブームが来る!

2019.03.06 運動

ウォーキングサッカー 聞いたことありますか?

サッカー経験者に話すと「走ってこそサッカーでしょ」と笑われる。

でも、未経験者や運動苦手な人に話すと「私でもできるかな?」と聞く耳をもってもらえる、ウォーキングサッカーはそんな不思議な存在です。

 

はじめてウォーキングサッカーを知ったのは、Jリーグの理事をしていた村松邦子さん(現参与)の一言でした。「予防医学の仕事をしている武藤さんには、是非体験してもらいたいの!」

ウォーキングサッカーはウォームアップがユニーク

日本ウォーキングサッカー協会の代表をされている佐藤光則さんをご紹介いただき、さっそく体験会に参加しました。

場所はミズノフトサルプラザ千住、ジーンズは私一人、場違いな気分でウォーミングアップに参加しましたが、みんな笑顔で温かい雰囲気でした。

後でその必要性がわかるのですが、速歩の練習を何往復かしました。音楽を聴きながらリズムに合わせて肩を組んで、なかなか楽しい!参加者の笑顔を見るとわかりますよね。

ウォーキングサッカー

そのほか、体幹を使いつつ、お互いの名前を覚えるウォーミングアップもして、仲良くなる仕組みが考えられていました。この段階で緊張もほぐれてきました。

走らない、ボディコンタクト禁止、蹴り上げなし

サッカーのルールを知らなくても、十分楽しめました。

代表の佐藤さんから、ルールの説明を受けて休憩。そして後半は試合!ルールは以下の要領です(協会サイトから引用)。

・コートサイズはフットサルコートを目安に(体験会)
・体験会では7~9人制など、コートサイズにより検討
・走ることは禁止(早歩きはOK)
・ボディコンタクト(接触禁止)意図的にぶつからない
・ボールの高さ約、1.8m以上蹴り上げると反則
・ペナルティーエリアにはゴールキーパーしか入れない
・GKはエリア外には出れない。

安心、安全が最重要というのがウォーキングサッカーの大きな特徴。体にやさしいスポーツです。佐藤さんの人柄なのか、私もできそうな気分になってきました。

しかし、試合が始まると、サッカー経験者は真剣そのもの。当然ボールを蹴ったこともない私はひたすらウロウロ。

ここで佐藤さんから注意がありました「みなさん、笑顔がないですよ!」「女性にもボールを回してあげましょう。」

その後は、サッカー未経験の私でも、何度もゴールしました!みんなのやさしさを感じつつ、おぜん立てされてもゴールしたときは、思わずガッツポーズ。

フィジカルなメリットはもも裏の強化

試合をすると、ボールに合わせて思いのほか歩きます。しかも速歩で!

速歩の動きが、もも裏、つまりハムストリングスという筋肉群をものすごく強化するのです。

ウォーキングサッカーの翌日、普段使わないもも裏が筋肉痛だったので、ピンときました。

年齢と伴に、このハムストリングスが衰えてきますが、なかなか鍛えることができない。まさか、ウォーキングサッカーでこれほど筋肉痛になるとは・・・

そのほかにも、かなり歩数が伸びます。ボールを追いかけて、ついつい速歩で移動して、ボールに触れなくても、笑ったり叫んだりしながら歩いてしまう。

5000歩くらい行く人もいるそうです。

楽しさと人の輪が心に効く

今回の体験会は2時間ちょっと、試合の時間は1時間ちょっと。

こんなわずかな時間なのに、ニックネームで呼びあい、信頼関係も構築され、離れがたいくらい仲良くなれる。

サッカー文化を全く知らなかったのですが、サッカーにはそういう魅力があるのでしょう。

ウォーキングサッカーは、これに加えて、思いやり、やさしさ、みんなで楽しむなど高い社会性を兼ね備えています。

その上、走れないだけに、周りをよく見て戦略を練り頭を使う。

よくできたスポーツだと思います。

おばあちゃんと孫が一緒に出来るスポーツなんて、他にあるでしょうか?

抗うつ効果があることは間違いないと思います。

終わった後は汗びっしょり。

また体験したいと思います。みなさんも是非!

武藤順子

AUTHER武藤順子

運動と脳とキレイを科学する女性研究者。武藤順子予防医学研究室室長。薬剤師・体育科学博士。医薬翻訳会社経営の傍ら、経営者のダイエットコーチングもサポートしている。