ダシを飲む人は太らない

2017.04.14

最近、鰹節と昆布でとったダシを口にしましたか?お味噌汁に鰹節や煮干し、使ってますか?

「おだし」と「食欲」には深~い関係がありそうです。

満腹をつかさどる女神

沢山食べて「もう、お腹一杯!」って幸せですね。お腹一杯と言いますが、実際に胃に食べ物がたくさん詰まっているとはかぎりません。

お腹いっぱいを決めているのは、脳の「満腹中枢」という女神さま。この女神が「あたしお腹一杯よ」と言えば、体の機能は「食べるのやめ!」と命令を出します。

胃がパンパンなのに、濃厚なベルギーチョコのフォンダンショコラがデザートに出てきて女神が「あたし食べたい」とおっしゃれば、身体は何とかして胃にすきまを作って「デザート食べる準備オッケー!」となり、デザートはお口の中へ・・・

全てはこの女神の一言で決まります。

あなたの女神は「痩せ体質」の女神か、「太るの大好き」の女神なのか。ここが、ダイエットの肝となります。

満腹中枢の女神をだまらせるには

本来、必要なエネルギーを補充し終えたら、女神も満足して「もうお腹一杯」と言います

が・・・

満腹中枢の機能を凌駕する強い刺激、たとえば、おいしそうなお菓子のパッケージ、甘いケーキが並んだワゴン、などが現れると女神もついつい流されてしまい

「やっぱりまだ食べたい」となる・・・

ここに、日本人ならではの、女神を満足させる方法があります。

それが、自分でとったダシを飲むこと。

ダシは滋味あふれる味わいがあり、大きな満足感が得られ、無用な食欲をかきたてることもありません。

その上、スナック菓子やスイーツなどの刺激を求める嗜好を抑える効果があります。

目をつぶって飲んでみる

先日、自分でとったダシと市販のダシを、目をつぶって飲み比べる実験をしてみました。

自分でとったダシは深いおいしさがあるのに、後味すっきり。一方、市販のダシは舌に残る後味が気になりました。

自分の舌を育てて本物にしていくと、なんとなく食べていたお菓子の味がそれほど魅力的に感じない。幻の食欲も減るわけだな~と実感しました。

口にする食べ物を自然天然のものに変えていくことが、めんどうだけれど、やせ体質に近づいていく方法です。

3食のうちの1食は滋味あふれる和食をおススメします!

[merumaga]

武藤順子

AUTHER武藤順子

運動と脳とキレイを科学する女性研究者。武藤順子予防医学研究室室長。薬剤師・体育科学博士。医薬翻訳会社経営の傍ら、経営者のダイエットコーチングもサポートしている。