超簡単・高栄養ボーンブロスの作り方

2021.04.05

私、ボーンブロスという名前は知っていましたが、料理家の人がつくるスープ、くらいの印象しかありませんでした。

しかし、栄養療法を実践している先生方からお話を伺うと、ボーンブロスは腸に非常に良いメニューらしい。そして、なんといっても簡単で美味しい。

いったい何にいいのだろうか?

そもそも日本人の栄養吸収が悪い

背景の話として、日本人はどうも栄養の吸収があまりよくない。

胃酸の出が少ない人が多く、せっかくいろいろな料理を食べても、その栄養を十分消化して、腸から吸収する割合が低い。な~んと勿体ない!

私のペプシノゲン(消化吸収酵素の前駆物質)を調べたところ、42.6ng/ml

少なくとも50は欲しいので、ご多分に漏れず低い数値でした。

栄養の入り口が「胃の吸収」と考えると、入り口ですでにつまずいていることになる。

だから、食べ物を消化しやすい形で食べることが重要となります。

スープがすごい「ボーンブロス」

そこでボーンブロス

これはどういうものかというと、肉と骨を長時間煮込むスープです。

アミノ酸やミネラルがスープに溶け出てくるので、消化酵素の少ない日本人でも無理なく栄養を吸収でる、ここがすごいんです。

アミノ酸は多種溶け出ていますが、とくにグルタミンは小腸粘膜のエネルギーになり腸内環境を守ってくれます。

カルシウム、マグネシウム、銅などのミネラルもスープに溶け込みます。

少なくとも3つの食材でOK 手羽元5本、塩、レモンだけ

ちゃんと作っても以下の通りです。

材料 

・手羽元 5-6本

・塩 小さじ1.5

・レモン汁 大匙1杯

・ニンニク 1かけ

・生姜 1-2枚

・お米 大匙2

・水 700㏄

これを鍋に入れて1時間煮込むだけ。水が減りすぎたら味を見て調整

 

煮込む時間が長い方(3時間)がスープにアミノ酸もミネラルも溶け出るし、圧力なべで30分煮込めば、もっとスープに出ます。

食事として楽しむなら、煮込み時間を30分~1時間程度すれば、手羽元も美味しく食べられる。

具合の悪い人は、具をこして、スープだけをちびちび飲む。

サムゲタンにしたければ、塩を塩麹大匙2杯にして、棗1個、ハスの実3個(水でもどしておく)を入れて、最後にクコの実8粒、白きくらげ少々を加える。本格的な味になる。

おかずにしたければ、その時にある野菜を加えてにれば立派な一品。

レモンを加えることでpHが下がり、ミネラルの溶出が10倍以上に増える。なんといっても味が良い。

お子さんだったら、ニンニク生姜を減らすとか、工夫はいくらでもあります。

作る価値あります!

腸を改善すれば不調の9割は消える

それ、本当なの?と以前は思っていましたが、最近は実感しています。

ボーンブロスを飲むだけで、腸の消化能力が高まって、体調がよくなる人は沢山いる。

気を付けるポイントは、素性の分かった食材を使う事。

私は生活クラブの手羽元をよく使います。

どうしてお米が入っているのか不思議に思う人もいるかもしれませんが、少量のでんぷんを摂ることで、血糖値の低下を防ぐことができて、副腎という臓器を守れるからなんです。

小腹が減った時なんて、ボーンブロスは最高ですね。

レモンが入っているから、骨離れもよくて、食べやすいですよ。

 

武藤順子

AUTHER武藤順子

運動と脳とキレイを科学する女性研究者。武藤順子予防医学研究室室長。薬剤師・体育科学博士。医薬翻訳会社経営の傍ら、経営者のダイエットコーチングもサポートしている。